職場の人間科学を読んだ
- 作者: ベン・ウェイバー,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 単行本
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きっかけ
最近、HR Techやピープルアナリティクスに興味があって、体系的に書かれた本ないかなーと思って、そういう本を探していて、題名ズバリだし、評価もそこそこだし、勉強しようと思って読んだ。
どんな本だったか?
組織の進化的・歴史的背景知識+データの見えざる手に描かれているような、社員証にセンサーをつけて、コミュニケーションパスを分析して考えてみたという2本立ての内容でした。2013年に書かれた本としては、先進的だったのかな??
感想
- オプトインや透明性の話、実験参加していない人に対してもダミーのセンサーを配る、ホーソン効果などの話・・・。職場で実験や調査をするときに気をつけないといけないことに言及されていてよかった
- お互いのことを知ることができる上限の数:ダンバー数
- 社会ネットワーク分析とかは、分析手法としてRの{igraph}とかを使って触ったことはあるけれど、コミュニケーションとして考えた時に、生産性と社会ネットワーク分析がどう関係していくのか?というのは面白かった
- 凝集性と多様性というキーワードは覚えておきたい
- 今、働き方改革などで、リモートワークが推進されているけれども、そうなった時の測定ってどうすればいいんだろうか。数年後、より戻しで、オフィス集中がいいとかなるのだろうか。
- 直接コミュニケーションによって得られるプラスのメリットをうまく特定できれば、リモートワークでもリアルコミュニケーションと同等の力を発揮できるんだろうか。