どらちゃんのポッケ

R・統計・技術メモなど勉強ログ置き場

プロダクトオーナーの苦悩

仕事の中で、ほぼ自分自身の裁量で、0からのサービス・アプリ企画ができるという機会に恵まれたので、そのときの苦悩を今後のためにメモっておく。 経験前は、 「プロダクトマネージャー・オーナー羨ましいな」 「自分がオーナーならこうつくるのに!」 ・・・とか思っていた自分が恥ずかしいぐらい、悩みながら進めていたので、それの備忘録。やはり、経験の有無は雲泥の差です。

不安との戦い

  • 設計とかは妥当な解というのはあるが、新企画はそれがない
  • それもあって、UXワークショップをするのでは?ないか。
  • インタビューも信じれるのか?自分も信じれるのか?

熱量のある人が自分自身が作りたいものをつくる VS ユーザの声を聞く

  • 「ユーザに聞いたとしても、本当のことは返ってこない」と思っている私は、かなりアンチデザイン思考の人間
  • 一方で、”自分自身のつくりたいモノ”には自信がない
    • ITエンジニアとして、これまで、自分自身が欲しいモノ・作りたいモノをデモ実装しても結局欲しいと思うものはつくれてこれなかった
  • デザインスプリントのワークショップで色々考えたが、「自分自身が作りたいものをつくる VS ユーザの声を聞く」の間で行ったり来たり・・・。
    • 妥当な答えも見えないという不安。その不安がすべての悩みのタネ。

「ユーザの声を聞いている」ということに逃げていないか

  • 自分には、良いプロダクトを創る上での最終判断決定権がある
    • 考え抜いてその責任を全うするべきだが、”UXリサーチの結果”という第三の何かに委ねてしまっていないか?という不安
  • 失敗したのは自分のせいではないという逃げ口上をつくっていないか?
  • 「最終的にはおれがUXだ」をしないといけない

「UX的に良いものをつくる」「技術的に良いものをつくる」「つくったものを広める」そのバランス

  • どんなにユーザによいものをつくっても広がらなければ意味がない
  • ロビー活動や広告など広める活動も必要で、その部分で機能が引っ張られることもある
    • それは良いのか?悪いのか?
  • ユーザ的にはすごく良いものでも、実装コストがかかるものもある
  • この3つのバランスを常に意識していないとよくない

ユーザに問うとは?

  • いろいろなレベルがあるが、どこで問うのがいいのか?意味がある問いになるのか?
    • どのレベルで何を聞くのか?1回では検証ができない
  • データのビジュアライズ(気持ちいいヌルヌル)は、「アプリのモックで問う 」レベル以上でなければ、検証ができないのでは??
    • 「データのビジュアライズの機能が欲しいですか?」と聞いても意味がない
    • ビジュアルデザインを見せた上で、聞かないとわからない
  • レベル分けのイメージと何を聞くのか
    • ストーリーボードで問う:機能の要/不要
    • ワイヤーフレームで問う:表示項目
    • 静的デザイン(XD)で問う:表示項目 / デザイン
    • アプリのモックで問う:デザイン
    • 動いているアプリで問う:アニメーション
    • 完成版で問う:継続利用性

UXワークショップ

  • 同じモノがでてきても、一周回って、+α・1,1倍ぐらいのアイディアになっているのに加え、自分自身への納得感(ひいては、他人に説得する際の自信)がついている
  • 銀の弾丸ではないというのを都度都度思い出そう
  • 「何がわかっていて」「何が仮説なのか」
    • わかっているとは?

コンセプトから機能への落とし込み

  • 誰に何を提供するのかを都度都度思い出そう
  • 機能を考え出すと、あれも・これもと機能を考えてしまう

水泳用スマートゴーグルを買って試してみた感想

www.moguravr.com

こんな記事を見かけまして、最新IT活用を仕事としている水泳選手として、買わない訳にはいかない。

即ポチして購入。

昨日届いたので、早速試して見たレビュー記事です。

試して見た結論からいくと、個人的な感想は、こんな感じでした。

泳ぎながらタイムが見れるというのは画期的な体験だった!
…が、視界が狭まることでうまく泳げなかったり、泳ぎながら文字を読み続けると酔う
あともうちょっとで、すごく良いデバイスになると思うので、次期バージョンに期待!!

以下、そこそこ水泳を本気でやってきた元スイマーが試して見た感想のメモです。

開封の儀式の後、陸の上でつけて見た感じ

  • 着け心地は、普段使ってるやつより少し重いぐらい。まぁ、気にならないぐらい。
  • 表示領域がついている側の目は、表示領域のため、外が見にくい
    • ペースクロックを見たりするのは厳しそうと推測
  • セッティング中にディスプレイを見た感じは「解像度低いけど、ディスプレイがすごく見やすい!」
  • これは期待できる

つけて泳ぎ始めた時の印象

良かったこと

  • 陸上でつけていた時よりも、ディスプレイがはっきりして超見やすい
  • 少し大きいことによる水の抵抗は、若干気になるけど、まぁ練習中だし良いかなって感じ
  • ラップタイムを見ながら泳げるというのが新鮮な体験ですごい!!
  • しかも、ラップタイムを100m換算してくれるという機能が素敵!わかってる!

    イマイチだったところ

  • 泳いで見て初めてわかったけども、右目の外が見えないというだけでかなりの違和感
    • バサロキック、ターンがやりずらいし、ストロークも変な感じ
    • 普段、無意識のうちに身体を見て泳いでいたんだという気づき
  • タイムを読むことに意識が取られてしまって、フォームに気が回らない

泳ぎ始めから 15分ぐらいたった頃

  • だんだん気持ち悪くなってきた
    • 揺れる中、文字を読んでいたから酔ってきたという気づき。
    • VRでも瞬間で酔う、酔い易い体質ではあるが、、、
    • 自分には10分が限界
    • なんか泳ぎにくいと感じていたのは、文字を見ることで、体の感覚とズレてたせいかも?

ラッキング精度はどうだったのか?

  • ラップタイム
    • ペースクロックと合わせて確認しながら泳いでた感覚では、ズレていない感じ非常に良い
  • 種目判定
    • 2コメを泳いだけど、バタフライが平泳ぎにカウントされてしまっていた
    • 確かに、この2つの種目は判定が難しそう

こうだったら良かった!

  • ターン・タッチの時だけ文字表示モードが欲しい
    • 常に文字が出ていると、酔ったり、気が散ったりするので、タイムが見たい瞬間だけ見えるような設定ができると嬉しい

なかなかスマート化・IT化が進まない水泳業界なので、 今後も突破口を作っていって欲しいです!!

ある男性ITエンジニアが2回目の育児休業を取った感想

先日、2人目の子供が生まれました。1人目の子供の時も育児休業を取得しましたが、周りの方々のサポートのおかげで、今回の2人目の時も育児休業を取得できました。

2018/8 現在で、育児休業を真っ只中ですが、2人目の育児休業取得に当たり、感じたことを残しておきます。男性で2回以上、育児休業を取得したって話をあまり聞かないので、何かの参考になればと思います。

どのぐらいの育児休業を取ったのか?

まず話の前提として、どのような状況で育児休業を取ったのかと言うと・・・

  • 第二子の育児休業
  • 上の子供は1歳11ヶ月で、両親共働き
  • 休業期間は、出産から2ヶ月間(とりあえず、妻の産後休暇期間中)
  • 育児休業中もリモートワーク中心として、若干のお仕事(打ち合わせや資料作り)

と言う形で、育児休業を取っています

育児休業の感想:1人目の時との違いを中心に

前回の育児休業の時と感じたことはだいたい同じだったので、1人目の時との差分を中心に思ったことを書いていきます。

2人目の育児休業、何がイチバン良かったか

  • 第一子にちゃんと向き合ってあげられる。保育園の送迎、ちょっとしたタイミングで、ちゃんと甘えさせてあげられる時間的・精神的な余裕を持つことができたのが、個人的には大きかったです。
  • 仕事をしながらだと、「仕事で疲れてるから・・・」「早く送迎して仕事いかないと」とか何かとゆとりを持って接してあげられないので、赤ちゃん返りなど寂しく・甘えたがる、上の子供にとっても大事な時期を、ちゃんと向き合えたと言うのは非常にありがったです。
  • (向き合えたとしても、「パパ、ダメ!」と子供から拒否されることもあるのですが・・・w)

育児休業直前の仕事の様子

  • 前回育児休業を取得した時よりも、自分の年次が上がっていて、任される役割が大きくなっていたので、ギリギリまで全力で働きました。
  • 育休中もリモートやSlackベースでコミュニケーションが取れると言うことや、基本的に2人以上の体制で行なっていたので、引き継ぎを本気出さなくても何とかなると言うのが大きかったです。
  • 普段から冗長性を持たせた体制を築いておくと言うのがやっぱり大事だなと改めて思いました。この点は、1人目が生まれてから、子供が体調を崩したときに、突然会社にいけなくなると言うことを常に意識していたことがあったり、自分の周りに信頼できる人が多く恵まれた環境であると言うのが大きかったです

育児休業、取得タイミングは迷いがなかった

  • 第一子の時は、「新生児の子育て」が未知の世界だったので、いつからいつまで育児休業を取ればいいのかがイメージできなかったけれども、第一子の経験があるので、今回はいつからいつまで取れば良いのかのイメージができました。結局、第一子と同じ理由で、出産のタイミングから産後休暇まで取得をする予定です。
  • 1人目の時は不安だったのが、2人目の時は、「まぁ、ここでいいか」と言う程度の自信を持つことはできました

色々な不安は少なかった

  • 1人目の経験があったので、下記のような不安はありませんでした。前回取得時と、上司・同僚の顔ぶれが変わっていなかったので、「今回も取得させてください!」と言うことで、すんなり行ったと思います
    • どうやって育児休業を取得すればいいんだろう・・・(制度的な面で)
    • 上司や同僚にいつ伝えよう・・・
    • 復帰した後、仕事がなくなっていたらどうしよう・・・
  • 家族などの周りの反応も、2回目ということで、特に驚かれもせずに受け入れられました

その他

  • 子供が生まれて、生活が大きく変わるタイミングで、仕事のペースを落としてでも、生活を固めると言うことは、今後の生活のためにも良いことだなと改めて思いました
  • 特に子供が体調を崩した時など、「新生児の面倒を見ながら、上の子を看病をする」という大変な状況になっても、仕事のことを考えずに、向き合えるというのはよかったです

育児休業の取得をサポートしてくださった皆さんに、本当に感謝です!特に同じチームメンバの方々!!

自分の読書履歴で、2017年を振り返る

最近やってる、毎年のアレ。 自分の興味関心が何処になったのか?を振り返る。

データ分析/機械学習系:9冊

機械学習成分少なめの年でした。あと、因果分析系をちゃんと勉強し始めた感じですね。画像認識 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)はまだちゃんと終えていないので、2周目を読まなくては・・・。

IT技術:3冊

少ない!業務で実装をする時間も減ってきているのが如実に表れている・・・。来年はもっと、IT技術の本も読まなくてはいかん。

ロボティクス関係:7冊

ロボット入門 自律ロボット概論 プレミアムブックス版 プログラミングROS イラストで学ぶ ロボット工学 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作って動かしてしくみがわかる シーケンス制御がわかる本 トコトンやさしいシーケンス制御の本

業務でロボティクスをやり始めたこともあり、いろいろとロボット関係の本は読んで入るが。。。ロボティクスは総合格闘技すぎて道程が遠すぎる・・・。来年も頑張らなくては。

自己啓発系:4冊

これ以外にも多少読んだけど、つまらなすぎてメモにも値しないのは書いてない。割合的にはいい感じだ。この自己啓発系で良い

チーム・組織:8冊

今年の前半は結構、この領域の本を読んだ。自分の中での信念?的なものも持てたし、だいぶ満足。

育児:2冊

育児は仕事の役に立つ-「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ- 乳幼児のこころ-子育ち・子育ての発達心理学-

もうちょっと増やしてもいいのかも。

非IT系

生体計測・生体センサー

自動車

その他

仕事で、生体センサーを扱っていたり、自動車系のプロジェクトやっていたりということで、近接領域?の知識をつけるためにこのあたりを読んだ。来年も近接領域が増えそうなので、ここは多くなりそう。ってか、IT技術って、基本的に何かに+αするものだから、必然的に「何か」の知識は持っていないといけないんだよねーと改めて思った2017年。

生体センサー周りを勉強している時、第2種ME技術実力検定試験を受けようと瞬間思ったけど、どうしようかなぁ。

書評_なぜあなたの研究は進まないのか 素晴らしく良い本。

なぜあなたの研究は進まないのか?

なぜあなたの研究は進まないのか?

医学博士の佐藤 雅昭さんが書かれた本。

煽り系のタイトルにつられて読んでみたが、素晴らしい本だった。会社勤めの人にもすごく参考になるメッセージがたくさんでした。大学生(卒論生)や研究開発部門の人、何らかの専門性を持とうと思う人に得るものが多いメッセージがたくさん。本自体は薄く簡単に読める本なので、とてもコスパが良い本。

「承認欲求が研究の第一モチベーションになっていないか?」「実験・解析の部分さえ終われば、すぐ論文になると思っていないか?」など、大学院生の時に感じた“あるある話”に対するメッセージや

「よく眠っているか」「身体をいたわっているか」など、おざなりにしそうなことなどにもメッセージを出してくれているので、研究や仕事に向かうスタンスを良い意味で矯正してくれるような本でした。

巻末にあるメッセージリストを読むだけでも、十分効果がありそうだし、メッセージリストは張り出して飾っておきたい。

なぜあなたの研究は進まないのか?の姉妹本として、なぜあなたは論文が書けないのか?とか なぜあなたの発表は伝わらないのか?とかもあるようなので、そちらも期待大なので、読んでみようかな。

書評_チームのことだけ、考えた。

今更ながら、この本を読んだ。

独自の人事制度や働き方を中心に、「制度が生まれた理由」や「制度で何が変わったのか?」「制度導入で苦労した点」ということがメインで語られるのかな?と思いきや・・・。

「会社のビジョンを定めて、社内に普及していった話」や「ミーティングで建設的な議論ができるように思考・文化を変えていった話」など、組織の共通認識・組織の土台の文化を揃えて言った話など、“地味”な話が多かったと思う。

当初の期待とは違ったけれど、上っ面の人事制度ではなくて、土台の文化や考え方がしっかりしているということは大事なんだなぁと改めて思った。

この本を読み終わって、自分の会社/チームを考えた時に思ったことは・・・

  • これからもっと改善していく所はあるけれども、人事制度としては整備されてないけれども、実際としてはいい感じだったり、雰囲気であったり考え方だったりもいい感じだったり、実態としてはまずまず
  • けど、今は「自然と」そのような状態になっていると思うので、「意識を持って」「体系的に整理して」さらに良い状態にしていけたらいいな

統計的因果探索を読んだ。「なるほど!」がたくさんだった。

統計的因果分析に興味があり、岩波データサイエンス Vol.3「原因と結果」の経済学を読んだり、最近、ちょっとずつ勉強しているのですが、ようやく、この本を読むことができました。

新たな発見がわかりやすく書かれていて、震えるほど、めっちゃ良い本でした。

統計的因果探索 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

統計的因果探索 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

因果と相関の違い・統計的因果推論の概要・LiNGAMの仕組みなどが書かれていて、 因果推論・統計的因果推論はどのように考えたら良いのか?を把握することができました。 (正直、まだLiNGAMの仕組みは全然理解できていないけれども・・・)

第1章で、相関と因果は違うよ?というのを”理論”と”実際のデータシュミレーション”の両方で 示していて、「なるほどねー!」と因果の世界に引き込まれました。 第1章の「 統計的因果探索の出発点」だけでも読んでみる価値は十分にあると思います。

社会心理学会の春の方法論セミナーで一度清水先生のお話を聴いたことはあるけれど、その時は事前知識がなさすぎて全くついていけなかったので、この本を読んだ後、清水先生の公演をもう一度聞きたい・・・