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どらちゃんのポッケ

R・統計・技術メモなど勉強ログ置き場

とある男性ITエンジニアが育休を取るまでの心の変遷

私事ですが、現在育児休業を取得させていただいております。私は男性なのですが、男性の育児休業は全業種平均で2.65%と、まだまだ育児休業取得の推進が進んでいません。(参考:平成27年度雇用均等基本調査

自分のこのエントリーが僅かでも、育児休業を取得しようとしている方の参考になればと、自分の育児休業を取得まで心の変遷を記しておこうと思います。

そもそも、なんで育児休業を取得しようと思ったのか

個人的な側面、仕事的な側面から育児休業を取得したいと思いました。

個人的な意味

  • 妻の体調の負担軽減と、職場復帰に向けてサポートしたい(よく、“出産は全治8カ月の重傷”と言われるし)
  • ちゃんと「育児」を知っておきたい
  • 一生に一度の経験なので、子供と共に過ごす時間を大事にしたい

仕事的な意味

  • いつか自分がマネージャの立場になった際に、チームメンバが育休を取ることになった時に、共感できるように、自分も経験しておきたかった
  • 新卒から6年間ずっと働いてきたが、少し仕事から離れて見て、大きな節目で働き方・仕事を見直すキッカケにしたかった
  • 最近、強いチーム作りに興味があり、ダイバーシティ/働き方の多様性を自ら試していきたかった

育児休業を取るまでの心の変化

ずっと前から

  • 上の理由から、なんとなく育児休業は取りたいと思っていた
  • 制度のこと、申請のこと、どこに聞けばいいんだ??と疑問に思い、徐々に制度について調べ始めた
  • 「育児休業で出世が・・・」みたいなニュースをよく見るが、幸いなことに私の周りでは、そのような印象はなかったし、多少休むぐらいで出世できないなら、そんな会社ダメだろうと思っていました

2〜3ヶ月前の気持ち

いざ、育児休業を取得をしようとしたら、結構悩んだ。選択肢が意外と多かった。「育児休業の開始と終了をいつにするのか?」「育児休業が本当にベストの選択なのか?時短は?リモートワークは?」「実際にその時になってみないと育児のツラさ/取りたいバランスが分からないよぉ・・・」などなど。

  • いつからいつまで育児休業を取得しようか、とても迷った
    • 育児休業取っても意味がなかったら悲しいので、「旦那はどの時期にいた方がいいのか?」を経験者に聞いた
    • いつ、保育園に入れるのか?(夫婦共働きなので)
    • 保育園に入れなかった時に、育児休業をもう一度取れるように、2回に分けて取った方がいいのか?
    • 育児休業のMaxで1年とるか?どうするか?
    • 育児休業ではなく、有給休暇(育児休暇)を取ればいいのではないか?
  • 育児休業中の仕事との関わり方をどうするか?

取得期間を決めるにあたって考えたこと

結局、最終的には出産から2ヶ月弱、育児休業を取得することにしました。

いろんな制度を調べたり、育児休業の取り方を考えれば考えるほど、「制度を利用して、いかにして働くか」ということがメインになってしまって、どんどん主目的である「妻をサポートする」ことから逸れていってしまっている感じがしてしまいました。なので、一番の目的は何かを強く意識して、育児休業期間を決めました。

私が意識したのは、以下の点でした。

  • 出産直後に取得したい
    • 生活のリズムが大きく変わる、慣れないことがたくさんあるであろう出産直後に育児に専念したい
  • 待機児童問題など、保育園に預けられなかった時に妻にずっと育児休業させるのもアレなので、私が育児休業を取る可能性は残しておきたい
    • 「男性に限り、妻の産後休暇内に1回目の育児休業を取得すれば、2回目の育児休業可能」という制度がある(第2 改正育児・介護休業法の解説 - 厚生労働省

      改正後は、配偶者の出産後8週間以内の期間内にされた最初の育児休業については、特別な事情がなくても、再度の取得が可能となります。

    • その制度を使えば、0歳で保育園に預けられなかった場合、妻が職場復帰し、私が育児休業という選択ができる
    • これは、上の「出産直後に取得したい」ということと矛盾しない
  • 80時間までは稼働できるように申請はしておく
    • ガッツリ働くという意味ではなく、「引き継ぎコストの方が大きいようなタスクは特に引き継ぎをせずに、自分が対応する」というにいざとなったら稼働できるようにという意味で、育児休業中の就業の申請をしました

育児休業を取る直前 の気持ち

直前に感じたのは、不安でした。仕事という居場所がなくなる。これまでの生活の大きな部分を占めていた仕事がなくなる。この変化は思ったよりインパクトがあったと思いました。女性の場合、出産が必ずあるため半強制的に休業になるけれども、男性の場合はこのような不安と戦って100%自分の意思で休業を取らないといけないということが育児休業が進まない理由の1つでもあると感じました。

  • 理解をしてくださっって、協力してくださったマネージャに改めて本当に感謝!
  • 仕事がなくなるということの寂しさ
    • 新しく来る案件が面白そうに見えて、羨ましい気持ち(隣の芝生は青い現象)
    • 自分がやってきたタスクを他人に引き継ぐこと
      • 自分ならもっとできるのにというもどかしさ(多少の自惚れ)
      • 残ったメンバに託すということ
  • 仕事場という、自分の能力を発揮する場所を失うということの不安
    • 働く(≒能力を発揮する)機会がなくなってしまい、自己効力感がなくなる不安
  • Slackとか、Zoomとかあるから1ヶ月〜2ヶ月であれば引き継ぎも簡易にして多少はいけるんじゃないかという想い

直後 の気持ち

直前とかは、「育児休業中でもできるだけ仕事を!」と思っていましたが、そんな気持ちは無くなりました。育児に手一杯だし、育児に全力をかけられる時間は大事だなと思いました。仕事を育児休業を取って本当に良かったと思います。

育児休業を取って本当に良かった!

  • 育児がスタートするとは、生活が大きく変わりすぎて、かなり負担。育児休業を取得せずに、普通に働いている人マジすげー、尊敬します。
  • 親になることに集中できたのが良かった(気持ちも、家事も、育児も)
    • 仕事のことを一切頭から離れて、子供と向き合えるということの大切さ
    • 特に、父親は「親になる」という意識がどうしても母親に比べて遅くなってしまうので、出産直後の時期に親になるということを意識できたのは、とても貴重な経験でした。
  • 何より、子供最高に可愛い

出産と同じタイミングで、いきなりリモーワークも開始するというのは、オススメしない(個人的感想)

  • 出産直後は、生活リズムも掴みにくいので、リモートワークでは中途半端になってしまっていたと思う。リモートワークという判断をせずに、完全に育児休業にしておいてよかった
  • 子供が泣き出した時に面倒をみはじめて1hとか経ってしまうこともザラで、育児とリモーワークを同時にスタートすると、そういう時に業務・非業務の切り替えができずにダメだったと思う
  • 出産直後、リモーワークで働くのであれば、事前にリモーワーク準備をして、すでにリモーワークで働くリズムを作っておくことが大事かなと思う。同時にスタートさせるのは厳しいと思う。

その他、思ったこと

  • 育児・家事、想像以上に大変。
    • 簡単ではないと思っていたけど、想像以上。
    • これはまたどこか別のエントリーでまとめたい。
  • 育児に本気出しても、多少の勉強はできる、本当に多少は(1h〜2hくらい??)
    • kerasのソースコード読んだり、DeepLearningの追いかけられていなかった部分をキャッチアップしたり、本読んだりしてます
  • 強い組織を作るという文脈では、育児休業って予告された長期離脱であるから、本質的には取得の難易度は低いはず?
    • 育児休業を所得させて頂いていて、生意気発言かもしれないですが、育児休業は予め予告されるケースが多いと思うので、育児休業というイベントは、組織体制維持において、比較的簡単なイベントであると思います。予告もなく、メンバの誰かが明日、事故にあうかもしれない。その時の体制維持に比べれば、予定された長期離脱(連絡もしようと思えばできる)というのは比較的簡単であるべきだと思います
    • また、今後、介護で離脱する人もおおくなってくると思う。育児休業だけでなく、考える必要があるなぁと。そうは言っても難しいのは、重々承知で、いかにして組織の力を強くするのかが、今後の組織の課題になっていくと思いました。
  • 育児休業の取得は、企業勤めであることのメリット
    • 雇用保険に入っていないフリーランス/自営の人では、育児休業を取っても育児休業給付金は貰えない。育児休業は、企業勤め/サラリーマンで働いていることのメリットの1つだと思います

まとめ

男性の育児休業取得は、仕事への不安と戦いながら、自ら能動的に育児休業を取りに行かないといけないというハードルがあると思います。しかし、育児休業、取って本当に良かったと思います(まだ仕事復帰してませんが・・・)。ぜひ、チャンスがあれば取得してみてください。

また、男性に対しての育休の制度/取り方などの情報が全然足りていないと思います。取得推進のためには、「取得するしないに限らず制度を説明する」・「どこに相談したらいいのかを周知する」など、人事部?の方からの積極的な働きかけが重要な気がしました。

参考になった育児休業についての資料