アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方 を読んだ。上司/チームリーダになった人は読んで損は全くない、素晴らしい。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)
- 作者: マイケルアブラショフ,Michael Abrashoff,吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: 文庫
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なぜ、この本を手に取ったか?
よく @ryuzeeさんが資料の中で引用する本で、その内容がとても興味深かったので、自分で本を読んでおきたいなと思ったので、手に取りました。
どんな本だったか?
筆者がアメリカ海軍の艦のリーダだった時に、自分の施策で、チーム力が高まった時の短いエビソードがたくさん書かれている。1個1個のエピソードは短く、とても読みやすいので、あっという間に読むことができるし、内容もとてもいい。読書のコストが少なく、得られる知識が多いので、とても良い本だと思います。
印象に残ったこと
- 部下を信頼をして、権限を与える
- 成果を出した時には最大限にねぎらう
- 部下が大事にされていると感じるようなことをやる
- 部下は上司の行動を見て、行動を決めるの
・・・などなど、全般的に「部下を信頼して、権限を与えよう」という主張も印象に残ったが、私が一番印象に残った言葉はこの言葉でした。
目標を明確にし、それを行うだけの時間と設備を与え、部下がそれを正しく行うための適切な訓練を受けていることを確認しない限り、もう二度と命令することはしない
自分から、後輩や同僚に「この作業をお願い!」ということは度々あるけれども、気軽に作業をお願いしすぎることもあるような気がしていたので、この文章は頭に残しておきたい。今はまだ私も一兵卒の平社員なので、お願いしても相手がダメな時には「いや、時間ないんで無理っす」とか、突っぱねてもらえるから良いけど、上下関係が生まれてしまうと断りずらくなってしまうようになってしまうと思うので、気をつけたい。そして、上下関係であっても心理的安全性が高い環境の方が、無茶な命令を突っぱねることができると思うので、そういう意味でも心理的安全性は高いに越したことはないなと思った。
まとめ
チームが機能するとはどういうことか、Team Geekなどを最近読んだが、医療・海軍・ITなどどんな領域であっても、チームとして強くするための考え方のベースとなるコアの部分は似たような考え方なんだなと改めて思った。
- 部下を、単なる指示通りに動くコマとしてではなく、専門性を持ったチームメンバーと尊重する
- 階級・職権・肩書きにかかわらず、各人がより良いやり方に対して自由に発言できるように心理的安全性を高める
- リーダからメンバーに発信されるメッセージは単純な言葉だけではなく、日々の言動からもメッセージが送られている。リーダの行動によって、チームが向かうべき枠・フレーミングができるので、意識して行動する。
こんな感じのコアの部分は、どの本にも同じようなことが書いてあると思う。自分はまだまだ大人数のチームのリーダになることはまだあまりないけれども、数人のチームであっても、チームメンバーとして参加する場合でも、ここの辺りは強く意識していこうと思った。