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Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか をようやく読んだ

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

手に取った動機

読まなきゃ、読まなきゃと思っていたけど、ずっと手元に置いておきたい本ではないなと思っていて、後回しになっていた本。けど、調べてみたら、図書館にあることが分かり、図書館で借りてみた。図書館、最高!

内容

私が印象に残ったのは次の当たり・・・

  • ソフトウェア開発は、チームスポーツと同じでチームでないと開発ができない
  • チームで作業する上で、謙虚・信頼・尊敬の3つの柱が大事
    • エゴをなくす!
  • 良い文化を作るということ
    • 既存のメンバーでの強い・良い文化を作っておくと、悪い文化に汚染されにくくなる
    • 既存のメンバで良い文化を作ることが大事
    • 良い文化とは、改善に対してオープンでありながら、害を与える変化には防御的
    • 経験・価値・目標によって文化は作られる
  • ミッションステートメント
    • 文化を作る上で必要なもの
    • よくある企業のミッションステートメントは、不完全。好例としては、Making GWT betterとか
    • やること、やらないこと、方針、やらないことスコープの制限を書く
  • 個人と振る舞いは分離する
    • コードレビューの時も、チームに有害なことをしている時も、「振る舞い」を対象として、「個人」は対象にしない
  • エンジニアごとに成長に必要なもの・求めるものは違う
    • それぞれにあったもの/環境を準備するようにする
  • 有害な人に対処する
    • 時間、注意、集中を奪う人は害がある可能性が高い
  • 幸運を引き寄せる
    • 幸運な人は、作業だけに集中しているのではなく、他の情報にまで気が回っているからこそ、気がつくことができる

感想

チーム開発(特にOSSコミュニティ)でいいチームを作る時に問題となってくる対人関係をいかにしてスムーズに回すか?ということが考察された本だったなーと思う。個人的に以下の2つが読んでいて参考になった。

  • 「悪い文化が繁栄しにくいようにするためにも、良い文化を作る。文化を作る際に、ミッションステートメントは大事。新入りの人にも読んでもらうだけで、文化が伝わりやすい」
  • 「有害な振る舞いとは何か?その振る舞いをどう除外するか」

文化とミッションステートメントについて

ミッションステートメントは普段の仕事やプロジェクトではあまり意識・共有されていなかったりすると思うので、もっと意識していきたい(今の自分の部のミッションステートメントって、良く分かっていなかったりする)。

朝礼がある会社で、朝礼の最後に標語?を全員で読み上げる風景をたまにTVで見るけれども、それはミッションステートメントを定着化させるという一定の価値があるのかもしれない。

現代風にやるのであれば、Slackのローディングメッセージをミッションステートメントにして、目に触れる機会を増やすというのはいいのかもしれない。やってみよう。

そして、やっぱり、文化がどう作られていくのか?ということを勉強してみたいなと思った。今、図書館で、企業文化 改訂版: ダイバーシティと文化の仕組みを予約しているので、手元に来たら読もうと思う。