"0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方"を読んだ。LeanStart UPの非IT業界向けっていう感じでよかった。
この本を手に取った理由
最近、製品開発をITからサポートする/ITを使った製品開発をお手伝いすることがおおく、新しくビジネスモデルを作る・ビジネスを立ち上げることのノウハウを抑えておきたいなと
非IT系でもLearn Startup
非IT系で、Learn Startupをやるときってこんな感じなのかな?というようなことが書いてあった。 アイディアの生み出し方、仮説検証の仕方、新規事業のドライブの仕方などなど、「新規事業やってみて」と言われたときにとても参考になるいい本だった。
Learn StartUpとは、少し違った角度からの説明があって、納得感があって、理解が深まった気がする。 たとえば・・・
- 未来を語るために、過去から現在に至るまでの組織変遷をPlotして組織の価値観をまとめる
- 未来を語るときは、「もの」ではなく「こと」で語る
- ex)未来の自動車ではなく、未来の移動体験
- 10年だと遠すぎる、2~3年では短期的なメリットを取りがちだがら、5年後をターゲットをする
- 5年後の理想の嬉しい社会・価値の提供になるための「問い」を設定する
- エレベータピッチ
- 議論の結果をうまくまとめるために、新聞の見出し形式をつかった未来新聞を使うといい
- アイディアを形にするために、ビデオも有効
未来を語るため、そして、その内容をまとめるための手法が上手くまとまっていて良かった。そのあたりは、Learn StartupやRunning Learnでは、あまり語られない部分だったので、参考になる。今後、意識してみたい。
感想
未来のアイディアをまとめる手法は使ったほうがいい
ふわっした未来の夢を語るときに、突拍子もないこととリアル感のとのバランスを上手くとってまとめていくというのは、すぐに軸がぶれてしまって難しいと思う。そういうときに、話をまとめる手法・フレームワークがあるというのはいいとことだなとおもった。特に、未来新聞はイメージしやすくていいなーって思った。ソフトウェア開発の文脈で言うと、ReadMe駆動開発に近いのかな?
あと、この本には出ていない手法としては、この手法も好き
ビデオやプレゼン、他組織を巻き込む手法を過小評価していた気がする。
MVPの作り方とか、UXとかそっちを重要視していて、他者へのプレゼン・巻込み方というのを軽視していたかもなーと反省した。
IT業界って、比較的進んでいるのか??
自分がIT業界にいるから、自分のいる業界を良く思いたいというバイアスがかかっている/観測範囲問題/私の知識不足なだけかもしれないが、IT業界で取り入れられている手法というのは、業界全体でみても革新的なものが多いのかなと思う。
たとえば、LeanStartUp、1on1、アジャイル・・・などなど。
最近、割といわゆるビジネス書を読んでいるが、「あれ?この話って、説明が違うけど、よく聞く話じゃない?」とか思って、新しい概念に出会うことは少ない。鶏卵で、どっちが先がはわからないけれど、IT業界は手法とか考え方というのは、新しいものを取り入れていく文化はやっぱり強いんだなと思ったり。(他の業界のことは、全く知らないので見当違いのことを言っているかも知れないですが・・・)
いろんな業界の色んな先端事例というのも勉強していきたいなと思いました。