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どらちゃんのポッケ

R・統計・技術メモなど勉強ログ置き場

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール を読んだ

なぜ、この本を手に取ったか?

最近、仕事の中で、コンセプトの意思を感じなかったり、「??」と思うアプリやサービス・企画を見聞きする機会が多くなって来ているという実感があった。自分に意思決定権がないケースがほとんどなので、どうしようもなかったりするが、もしも自分がそういう部分から携われるのであれば、そういう部分がキチンとできるようになりたいので、プロダクトデザインや人間中心設計、UXデザインなどを意識して、「ちゃんと使われるサービス」を作りたいと強く思うようになってきた。しかし、言うは易く行うは難しで、本当に難しいと思うので、この頃は、日頃からその辺の分野を意識して勉強している。

その中で、udacityのproduct designコースが大変素晴らしくて、見ていたところ、原書のHooked: How to Build Habit-Forming Products が触れられていて、「ビタミン剤」と「鎮痛剤」の例えや習慣を作り出すサイクルについて説明されていた。そこでの説明がもっと知りたいと思って、調べていたら日本語翻訳のHooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール を見つけた。このカバーは印象に残っていて、昔紀伊国屋の店頭とかで見かけた思い出があった。そのときはなんか胡散臭い本だなーという印象だったけど、読んでみたら素晴らしい本だった。

内容の何がよかったか

書かれている内容は特別難しくもなく、突拍子もないことが書いてあるということでもなく、アプリ/サービスをいかにして日常使いしてもらえるものにしていくかということが記載されている。それでも、いいなと思った理由としては、普段から考え・苦悩していることを比喩や言葉のあてはめで上手く言語化してくれているから。

たとえば、「ビタミン剤」と「鎮痛剤」の例では、アプリが「あったらいいな:生活のビタミン剤」なのか、「ないと辛くて辛くて仕方ないもの:鎮痛剤」なのかという比喩が出てくる。この比喩はとてもしっくりきた。

あとは、フックモデル[トリガー→アクション→リワード→インベストメント]の枠組みが理解しやすかった。アプリの利用イメージとして、カスタマージャーニを書いているときに、意識していた内の1つがックモデルだったのかと認識することができて、よりしっかりと意識できるようになったと思う。

フックモデルを1つ考えてみる

せっかくなので、私が習慣的につかっているTwitterを、なぜ習慣的につかうようになったのかをフックモデルで考えてみる。

* トリガー
    * Twitterを習慣的につかうようになったトリガーは勉強会だった
    * 勉強会でセキココやハシュタグで情報を追ったり、講演者の方をフォローした
    * Twitterを行うための最初のつながりが一気に醸成された
* アクション
    * Twitterを使って情報を集めないといいエンジニアになれないというモチベーションがあった
    * Twitterをつかうためにお金・時間を必要とせず、スマホによってすぐTwitterにアクセス可能であるため何気ない時に自然とTwitterがつかえるので、日常からの逸脱も少ないなど、使う能力は高かった
    * アクションのしやすさと、それを行うための心理的動機も十分だった

* リワード
    * Twitterをやっていることによって、エンジニアの仲間入りをしていると感じることの集団の報酬   * Twitterには新しい情報を手に入れられるというハントの報酬
    
* インベストメント
    * より情報を多くあつめられるようにフォロワーを増やしたり、厳選したり
    * またTwiiterで得た情報を拡散したり、自分もシェアしたりするようになった

・・・というように、Twitterは私にとって、習慣化していったのだろう

この本を読んで

いままで、なんとなく自己流で考えていたサービスのデザインの検討プロセスに、「習慣化を促すフックモデル」という視点を持てたことはとてもプラスになると思う。日常使いのアプリ/サービスを考える時には全力で参考にしたい。 リーンスタートアップとともに、サービス企画をする人にはもれなく読んでいただきたい名著であると思います。本の表紙だけをみて、胡散臭いと思ってすいませんでした。

あと、心理学出身の私としては、このように心理学とサービス開発を結びつけてくれるのは非常にありがたいことだなと思いましたが、「xxx効果のお陰で・・・になる」とかだけを引用するのは、なぜだかどこか違和感を感じてしまう。書いてあることは納得できるけれども、心理学の現象を合わせにいった感を感じてしまう・・・。ちゃんとデータが示されていない主観的な解釈だからなのだろうか・・・?

その辺の部分はあるが、全体的にはとてもいいことが書いてあるので、サービス企画のお供によいと思います。